「動かせば治る」は大間違いだった
週末のサッカーで踏ん張った瞬間。
または、子どもを抱き上げようとしたその瞬間。
「ビキッ」という感覚とともに、腰が固まってしまった経験はありませんか?
これはまずい。
でも仕事は休めない。早く治さないと……。
そう焦って、「とにかく動かした方がいい」「お風呂でしっかり温めた」「腰をグリグリほぐした」といった行動をしてしまっていませんか?
実は、その行動が回復を1週間以上遅らせている可能性があります。
ぎっくり腰(急性腰痛)の最初の3日間は、やることよりも、「やってはいけないこと」を知っているかどうかが大切です。
それだけで、回復のスピードが大きく変わることがあります。
ぎっくり腰はなぜ起きるのか
ぎっくり腰の多くは、腰まわりの筋肉や筋膜に、急な負荷がかかって起きる「筋・筋膜性腰痛」です。
筋膜とは、筋肉を包む薄い膜のことです。
仕事や育児、週末スポーツで体を酷使しているパパは、腰まわりの筋肉が慢性的に疲れている状態になりがちです。
そこに、ちょっとした動作が重なります。
疲れきった筋肉が悲鳴をあげる。
これが、ぎっくり腰のしくみです。
この状態のとき、腰の組織は「軽い炎症」を起こしています。
打ち身や捻挫と同じように、最初の数日間は炎症を悪化させないことが最優先です。
最初の3日間にやってはいけないこと

❶ 無理に動かしてほぐそうとする
「動かした方が治りが早い」という話を聞いたことがあるかもしれません。
これは慢性的な腰痛には当てはまる場合もありますが、急性期のぎっくり腰には逆効果です。
炎症が起きている組織を動かし続けると、痛みが広がったり、回復が遅れたりすることがあります。
発症後1〜2日は、無理のない範囲でそっとしておくことが大切です。
❷ 患部を温める(入浴・カイロ・湯たんぽ)
「腰が痛いときは、お風呂でしっかり温める」
これも急性期には逆効果です。
炎症が起きているときに温めると、血流が増えて腫れや痛みが強くなることがあります。
発症後2〜3日は、長湯やサウナは避け、シャワーで済ませるのが無難です。
❸ 痛みをこらえて腰をマッサージする
自分で腰をグリグリほぐしたり、家族にもんでもらったりしていませんか?
急性期は、筋肉や組織が傷ついている状態です。
そこに強い刺激を加えると、炎症がさらに悪化する可能性があります。
この時期は「ほぐす」ではなく「休ませる」が正解です。
では、最初の3日間に「すること」は?
冷やす(アイシング)
痛みが強い最初の1〜2日は、患部をアイシングするのが効果的です。
氷をビニール袋に入れてタオルで包み、15〜20分ほど当てます。
1日2〜3回が目安です。
直接肌に当てると凍傷になるので注意してください。
楽な姿勢で安静にする
横向きで膝を軽く曲げる姿勢は、腰への負担が少なく、楽なことが多いです。
胎児のように丸くなる姿勢です。
無理に仰向けで寝ようとしなくて大丈夫です。
日常動作はゆっくり、最小限に
痛みが強い間は、急に立ち上がったり、前かがみになったりする動作を避けましょう。
動くときは膝を使って体を起こすことを意識するだけで、腰への負担がかなり減ります。
3日経っても痛みが引かないなら、そのまま放置しないで
多くのぎっくり腰は、適切に対処すれば1週間前後で日常生活に戻れることが多いです。
ただし、こんな場合は早めに診てもらうことをおすすめします。
- 安静にしていても痛みが強くなる
- 足にしびれや力が入りにくい感覚がある
- 排尿・排便に違和感がある
- 発熱を伴っている
これらのサインがある場合は、腰の筋肉以外に原因がある可能性があります。
腰痛と向き合う体づくりを、一緒に
原村・富士見・茅野エリアで、仕事も育児も週末スポーツも手を抜かないパパたちのそばで施術をしていると、こう思います。
「この人たちが、月曜日も家族の前で格好よくいられるように」と。
ぎっくり腰は、体からの「少し休んで」というサインでもあります。
痛みが落ち着いてきたら、再発しない体づくりのために、ぜひ一度ご相談ください。
腰まわりの筋肉の状態を確認しながら、あなたの生活スタイルに合ったケアの方法をお伝えします。
たなか整骨院鍼灸院(長野県原村・八ヶ岳エリア)
ご予約・お問い合わせはホームページからどうぞ。

