「たいしたことないよね」が、ねんざ癖をつくる
お子さんがサッカーや体育の授業で、足首をひねって帰ってきた。
痛がってはいるけど、歩けている。
「まあ、湿布でも貼っておけば大丈夫かな」
そう思ったことはありませんか?
実は、足首の捻挫をした子どもの約4人に1人が、病院にも整骨院にも行かずに、そのまま様子を見ているというデータがあります。
でも、この「放置」が、あとあとまで影響を引きずる原因になることがあります。
私は少年サッカーのコーチとして、また社会人サッカーチームの専属トレーナーとして、たくさんの足首の捻挫を見てきました。
「あのとき早く診ていれば」と後悔するケースの多くは、最初の判断を誤ってしまったものです。
捻挫は「くせ」になる
なぜ繰り返すのか?
足首の捻挫を繰り返す状態を、「慢性足関節不安定症(CAI)」と呼びます。
簡単に言うと、足首がぐらつきやすい状態が定着してしまうことです。
捻挫で傷んだ靭帯をしっかり回復させないまま競技に戻ると、足首を支える力が十分に戻らないまま使い続けることになります。
すると、次第にちょっとした動きでも足首をひねりやすくなります。
「またやった」が続くようになってしまうのです。
スポーツをしている子どもの捻挫経験者の中で、このような「ねんざ癖」になる割合は20〜40%とも言われています。
早期に正しく対処することが、長くスポーツを楽しむための第一歩です。
子どもの捻挫は大人と違う?
成長期は「骨折」が隠れていることも
大人の捻挫では、靭帯が傷むことがほとんどです。
一方で、成長期の子ども、特に10歳以下の場合は、靭帯よりも骨の付着部が剥がれる「裂離骨折」が起こりやすいという特徴があります。
外見上は捻挫と変わらないため、「歩けてるから骨は大丈夫」と判断してしまいがちです。
ただ、レントゲンを撮らなければわからないケースも少なくありません。
コーチとして現場に立っていると、試合中に足首をひねった子が「大丈夫!」と言って立ち上がることがよくあります。
でも、後日しっかり検査をすると骨が傷んでいた、というケースを何度も目にしてきました。
「歩けてるから大丈夫」は、子どもには当てはまらないことがあります。
こんなときは早めに来院を
以下に一つでも当てはまる場合は、早めにご相談ください。
- 足首をひねった直後から強く腫れている
- 体重をかけると痛くて歩けない
- 翌朝になっても痛みが引かない
- 押すと特定の場所だけ強く痛む
- 10歳以下のお子さんが足首を強くひねった
今日からできる応急処置

捻挫直後は、まずRICE処置で対応してください。
- Rest(安静):無理に歩かせない
- Ice(冷却):15〜20分を目安に患部を冷やす
- Compression(圧迫):包帯やテーピングで軽く固定
- Elevation(挙上):足を心臓より高くして休む
ただし、これはあくまでその場しのぎです。
RICE処置をしながら、翌日の状態も必ず確認してください。
ちゃんと治してから、グラウンドへ戻そう
捻挫は「痛みが引いた=治った」ではありません。
靭帯の回復、バランス感覚の回復、競技動作への対応。
段階を踏んでリハビリを進めることで、「ねんざ癖」を防ぐことができます。
たなか整骨院鍼灸院では、お子さんの足首の状態をしっかり確認しながら、スポーツ復帰までを一緒に考えます。
「また捻挫するのが心配で、思いっきりプレーできない」
そんな状況をなくしてあげたいと思っています。
そのために、気になることは何でも相談してください。
八ヶ岳・原村エリアのスポーツを楽しむお子さんを、全力でサポートします。

